自転車自作研究会 |
チェーンの張り方
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今度はチェーンを張ります。下の例はちょっと順序がずれています。ディレイラーワイヤーを張ってからの方が作業が楽だと思います。
用意したものは |
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●チェーンの長さを決める
製品のままのチェーンでは長い(全ての自転車に合うチェーンの長さはない)ので、自転車にあった長さのチェーンにする必要があります。 チェーンリングのアウター(大きいギヤ)、スプロケットのトップ(小さいギヤ)にチェーンを掛けます。チェーンリングの方からスプロケットの方にチェーンを掛けていきます。スプロケットの方からチェーンリングの方に掛けると・・・・・フリーが回らないので掛けにくいだけですが。 |
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以上は9速チェーンの場合ですが、10速チェーンではコネクティングピンでつなぐ位置は内側プレートがチェーンを引く位置でつなぐようにとの指定があります。たまたま本説明は10速用の取扱説明書とも一致しています。
チェーンの長さはリアディレイラーの上下のプーリーが鉛直方向に並ぶ位置です。 |
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その時のチェーンの位置をマーキングまたは記憶します。チェーンは外側プレートと内側プレートが交互にピンでつながれています。チェーンをつないだ時にちゃんと内側プレートと外側プレートがつながれるように位置を決めます。外側プレートと外側プレート、内側プレートと内側プレートはつなぎようがありません。一つおきのピン位置しか選べないことになります。写真では、ピンの穴が開いている内側プレートの右隣の外側プレートの位置で切ります。 | |
●チェーンを切る
長さが決まったらチェーンを切ります。チェーンをつなぐにはコネクティングピンを使うので、何も考えずにピンを抜いてしまえばいいのです。 チェーン切りを切る位置にセットして・・・・ |
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ハンドルを回して矢(と呼びます、ピンを抜いていく部分)を押しこんでいきます。ハンドルは最初固くて、つぎにスルスルと回り、また固くなって軽くなったらピンが抜けていることでしょう。
旅先でコネクティングピンを持っていないでチェーン切りだけがある場合、今見えているピンでまたチェーンをつなぎますので、外側プレートにピンが残った状態にしておかないと(いったん抜けたピンを入れる方法はありません)、チェーンがつなげなくなります。コネクティングピンでつないだ方が無難ですね。 |
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チェーンが切れました。あとはここをアンプルピンでつなぎます。 |
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● チェーンをつなぐ
チェーンにテンションがかかった状態では作業ができませんので、チェンリングにかかっているチェーンを内側に外し、ボトムブラケットの上に載せておきます。 |
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チェーンを合わせて、アンプルピンを差し込みます。とがっている方から差込ます。凹になっている方が最後にピンとして残る部分です。 | |
チェーン切りでアンプルピンを押し込んでいきます。この時も最初固くて、緩くなり、また固くなります。左右のピンと同じ出っ張り方になったところで止めます。 | |
少々の過不足はあとでチェーン切りで修正できることでしょう。アンプルピンの構造から、間違えないようになっているようです。 | |
反対側に出たコネクティングピンのガイド部分をチェーン切りの矢が出る部分でくわえて折ります。右の写真はプライヤーで折っていますが、チェーン切りで折る方が簡単です。裏側の左右のピンと同じように出っ張っていることを確認します。もし、ずれているようでしたら・・・・チェーン切りで調整します(アンプルピンを使う場合は大丈夫だと思いますが)。 | |
できあがりです。ちゃんとリアディレイラーのプーリーは上下に並んでいますよね。
このままではコネクティングピンでつないだ部分の動きが固いので、ドライバーや細いアーレンキーをコネクティングピンの両側にいれてコジッテ動きを滑らかにします。 |
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