自転車自作研究会 2005/8/10作成 | |
オチョコ組のスポーク張力
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オチョコ量が大きければテンションも大きい | |
オチョコ組みしたときの左右のスポークのテンションのバランスを考えてみます。 スプロケット側のスポークとホイール面の角度をA、反スプロケット側の角度をB、スプロケット側のスポーク張力をTa、反スプロケット側のスポーク張力をTbとします。 リムに働く左右スポーク張力の水平方向の分力が同じ大きさなので、リムは動きません。水平方向の分力が同じ大きさなので・・ Ta*sinA=Tb*sinB です。だから Ta/Tb=sinB/sinA AとBは、ともに十分小さいので、以下のように近似することができます。 Ta/Tb=sinB/sinA=B/A=Lb/La La、Lbは車輪中心から左右のフランジまでの長さです。車輪中心から左右のハブフランジまでの長さの比(Lb/La)の逆数が左右のスポークテンションの比になります。LbがLaの2倍の場合、TbはTaの1/2(TaはTbの2倍)です。 スプロケット側のスポークテンションが高くなるとそれだけ折損の可能性が高まります。オチョコ量が少ない車輪は左右のスポークテンション均等に近く、スポーク切損の可能性を下げることができます。 (原案:なんぱく) |
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