自転車自作研究会 2005/1/7更新 | |||
大きな車輪と小さな車輪の違い |
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車輪の大きさよる違いについて(定性的に)整理してみます。大きな車輪と小さな車輪はリム・タイヤの太さ等の車輪径以外の条件が同じだとして,以下のような違いがあります。定量的な評価データは私は知りません。物理的に説得力があるといいのですが。 | |||
項目 |
大きな車輪 |
小さな車輪 |
備考 |
重量(質量) |
重い |
軽い |
大きい物が重いのは当然。輪行で担ぐ時,山で担ぐ時に重い。 |
回転モーメント(車輪の回転しやすさ) |
大きい |
小さい |
大きな車輪はスピードに乗りにくく,足を止めても回転が落ちにくい。小さな車輪は加速が良くスピードに乗りやすいが,足を止めればすぐ回転が落ちる。 |
剛性(変形しにくさ) |
低い |
高い |
スポークの本数・テンションにもよるが,大きい車輪の方が剛性が低く変形しやすい。クッションがいいとも言える。 |
強度(壊れにくさ) |
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スポークの本数・テンションにもよるが,大きい車輪の方が塑性変形しやすく,車輪の振れもでやすい。 |
操舵力(ハンドルを切るのに必要な力) |
大きい |
小さい |
大きなコマの方が方向を変えるために力が必要。大きい車輪の方がハンドリングが安定しているとも言える。小さい車輪の方が回転数が大きい(コマとしてより機能している。)ので,本当に大きい方が操舵力が必要か?。乗っている身にとっては大差ないな,が実感。 |
車輪回転数 |
小さい |
大きい |
小さな車輪はたくさん(高回転で)回らないと大きい車輪と同じ速度がでない。ハブ・スプロケットの使用条件としては厳しくなる。小さなタイヤの摩耗も大きくなる。 |
ハブ位置 |
高い |
低い |
地上からのハブ位置(高さ)は小さな車輪の方が小さくなる。チェンホイール側からみたハブの位置は相対的に下がる。小径車では,フロントディレイラーが使いにくくなる面がある。 |
ペダルと前輪の干渉 |
しやすい |
しにくい |
ペダルとの干渉は車輪が小さいほど少ない。 |
バッグ・キャリアとの干渉 |
しやすい |
しにくい |
車輪が小さい方がバッグ・キャリアをつける空間は大きくなる。 |
踏破性 |
大きい |
小さい |
大きな車輪の方が障害物を乗り越えるのが簡単です。小さな車輪は段差・石に弾かれることもあります。(下図参照) |
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