26HEランドナーの会 2001/11/5作成
ツーリング用の自転車(ランドナー等)に使われる車輪の規格を見てみましょう。この他にフォールディングバイク(折り畳み自転車)等のミニベロ(小径車)に使われるもっと小さな車輪の規格があります。
リムの直径 タイヤの太さ 主に使われる車種 備考 規格 ETRTO(ビード径mm) 規格 mm 26HE 559 26×1.0〜2.35HE 25〜60 MTB 650C 571 26×1 25 トライアスロン 26インチチューブラー相当 650B 584 650B×38B 38 ランドナー 650A 590 650A×35A,38A 35,38 ランドナー シティサイクルにも使用 700C 622 700C×19C〜38C 19〜35 ロードレーサー
クロスバイク、27インチチューブラー相当 ■ 豊富なタイヤバリエーション
26HEと700Cにタイヤバリエーションが多い(細いタイヤも太いタイヤもある)のがおわかりいただけるでしょうか。リムの品揃えも豊富でいろいろなニーズに応えることができます。オーソドックスなランドナーは650Aや650Bで作られることが多かったのですが、今では部品の供給も少なくなってしまいました。
26HEのタイヤの太さはトライアスロン並の25mmからダウンヒルで使われる60mmまでの幅があります。700Cはロードレーサー並の19mmから相当な山道までをこなせる35mmまでの幅があります。日本のツーリングフィールド(ほとんどの道が舗装されている)では、そんなに太いタイヤは必要ないことでしょう。26HEにせよ、700Cにせよ充分すぎる範囲をカバーしています。
実際に売られているタイヤとしては、26HEは太い方のバリエーションが豊富です。700Cは細い方のバリエーションが豊富です。山道・林道等の未舗装路をターゲットにしたランドナーを作る場合、26HEホイールには他にはない選択肢の広さがあります。もっとも、フィールドと用途に合わせた選択をしなければいくら選択肢があってもしょうがないのですが。
■ 小さな車輪のメリット
26HEと700Cではタイヤの太さが同じだとすると、直径では約6cm(622mm-559mm=63mm)の差があります。ポジション・車輪の位置(ホイールベース、フロントセンター、チェーンスティ)が同じだとすると、サドル・ハンドルと車輪の間に約6cmの余裕が生まれます。ペダルが前輪に当たることもなくなるでしょう。
6cmは小さな差のようにも思えますが、特に身長の小さな方にとっては、より身体にあった自転車を作りやすいホイールではないでしょうか。